ガリラヤ湖
概要[編集]
周囲53キロメートル、南北に21キロメートル、東西に13キロメートルの大きさであり、166平方キロメートルの面積を持つ。最大深度は43m。海抜マイナス213mで、湖としては死海につぐ海抜の低さを誇る[1]。ローマ帝国統治時代に用いられた呼び名に由来する「ティベリアス湖」とも呼ばれる。イエス・キリストゆかりの場所としても有名。
伝統的には「ガリラヤの海」など「海」と呼ばれることもあったが、純粋な淡水湖である。ガリラヤ湖という名前は湖があるガリラヤ地方に由来している。近代ヘブライ語では「ヤム・キネレット」 (ים כנרת or ים כינרת) と呼ばれる。これは湖が竪琴に似ているためで、竪琴を意味する「キノル」に由来している。新約聖書の『ルカによる福音書』5:1では「ゲネサレト湖」とも呼ばれている。ゲネサレトとは湖の西側にある平原地帯の名であった。アラビア語では「ティベリアス湖」という意味のアラビア語に置き換えた「ブハイレット・タバリヤ」(بحيرة طبريا)という名前で呼ばれた。旧約聖書の『民数記』34:11、『ヨシュア記』13:27では『キネレト湖』とも呼ばれている。
琵琶湖
琵琶湖(びわこ)は、滋賀県にある湖。日本で最大の面積と貯水量を持つ[2]。湖沼水質保全特別措置法指定湖沼。ラムサール条約登録湿地。河川法上は一級水系「淀川水系」に属する一級河川であり、同法上の名称は「一級河川琵琶湖」である[注 1]。「急がば回れ」ということわざの語源である。湖を渡るには現在の草津と大津の間を結んでいた「矢橋の渡し」という渡し舟があったが運休が多かったらしく「急ぎならば、瀬田の唐橋のほうに回れ。遠回りでもかえって近い」という意味の和歌が出典。歴史[編集]
1万年前の琵琶湖は今よりも水位が5メートルも低かったと考えられている[9]。
縄文時代や弥生時代から交通路としても利用され、丸木舟なども出土している。古代には、都から近い淡水の海として近淡海(ちかつあふみ、単に淡海とも。万葉集では「淡海乃海」(あふみのうみ)と記載)と呼ばれた。近淡海に対し、都から遠い淡水の海として浜名湖が遠淡海(とほつあふみ)と呼ばれ、それぞれが「近江国(おうみのくに、現在の滋賀県)」と遠江国(とおとうみのくに、現在の静岡県西部)の語源になった。別名の鳰海(におのうみ)は、近江国の歌枕である。この鳰は、カイツブリのことを表す。
天智天皇により、一時は琵琶湖西岸に大津宮が置かれた。測量技術が発達し湖の形が琵琶に似ていることがわかった江戸時代中期以降、琵琶湖という名称が定着した。