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赤い十字架と見事な大蛇

ガンマ線

ガンマ線(ガンマせん、γ線、: Gamma ray)は、放射線の一種。その実体は、波長がおよそ 10 pm よりも短い電磁波である。

概要

X線とは波長領域(エネルギー領域)の一部が重なっており、ガンマ線X線との区別は波長ではなく発生機構によっている。そのため、波長からガンマ線X線かを区別することはできない。正式には、原子核内のエネルギー準位の遷移を起源とするものをガンマ線と呼び、軌道電子遷移を起源とするものをX線と呼ぶ。ただし、発生機構の違いを明確に別ける必要がない場合には、波長領域による区分として一意的に扱い、100~10pm以下の波長をもつX線より高いエネルギー領域の電磁波をまとめてガンマ線と呼ぶこともある。1.022MeV以上のエネルギーを持つガンマ線が消滅するとき、電子陽電子対生成されることがある。逆に、電子陽電子対消滅する際ガンマ線が発生し、反対方向に0.511MeVのガンマ線が2本放出される ガンマ線は光の中で最もエネルギーが大きい。現在、人工的に作ることのできるガンマ線加速器により数TeVまでに及ぶが、宇宙には数十PeV以上のガンマ線が存在すると考えられている。

発見

1900年フランスポール・ヴィラールは、透過性が高く電荷を持たない放射線を発見し、この放射線1903年イギリスアーネスト・ラザフォードによって gamma rayガンマ線)と名付けられた。

ガンマ線の放出

放射性核種崩壊して質量陽子中性子の比率が変わっても、その原子核には過剰なエネルギーが残存している場合がある。このとき、残存しているエネルギーをガンマ線として放出することで原子核は安定に向かう。この現象をガンマ崩壊と呼ぶ。放出するガンマ線のエネルギー領域は核種によって様々である。核種によっては単一領域のガンマ線しか出さないものもあるが、一般的には複数領域のガンマ線を出す。同じ元素でも、同位体によって現象は下の例のように異なる。

  • 81Kr この核種は 275.988 keV の1領域のみ放出。
  • 88Kr この核種は最低 27.513keV、最高 2,771.02 keV の88領域を放出。
    • 割合で多い順から3種挙げると、2,392.11 ke V(34.6%)、196.301 keV (25.98%)、2,195.842 keV (13.18%) である。

理化学研究所によれば、冬期の日本本州日本海沿岸地域において雷雲の活動に伴い自然放射線が増える現象を調査していたところ、雷雲から10 MeV(1×10−9 mSv)のガンマ線を40秒間観測し、雷雲粒子加速器の働きをしていることが分かった。なお、雷雲からのガンマ線量は1回の胸部X線で浴びる放射線量の2億分の1程度と計算されている。

他の放射線との比較

ヘリウム4の原子核であるアルファ粒子は一枚の紙すら通過できず、ベータ線の実態である電子では1cmのプラスチック板で十分遮蔽できるが、電磁波であるガンマ線では10cmの鉛板が必要となる。

利用

一般的なガンマ線源としては、コバルト放射性同位体であるコバルト6060Co)が用いられる。これは安定同位体のコバルト59(59Co)を原子炉内で中性子線に晒す事で放射化により生成され、医薬品や医療廃棄物、食品などのガンマ線滅菌、工業的なX線写真(溶接部X線写真)などに使われている。

放射線医学における最低線量

2003年に米国アメリカ合衆国エネルギー省の低線量放射線研究プログラムによる支援等を受けて[2]米国科学アカデミー紀要(PNAS)に発表された論文によれば、人の癌リスクの増加の十分な証拠が存在するエックス線ガンマ線の最低線量は、瞬間的な被曝では、10–50mSv、長期被曝では50–100mSvであることが示唆されている。

ガンマ線 - Wikipedia

775年の宇宙線飛来 

775年の宇宙線飛来では西暦775年宇宙空間から地球に大量に降り注いだ宇宙線飛来について述べる。775年のミステリー775年宇宙、謎の大事件などと呼ばれることが多い。

発見

2012年に名古屋大学太陽地球環境研究所の研究チームが屋久杉年輪を検査した結果、西暦775年にあたる年輪から炭素14ベリリウム10などの放射性物質の割合が過去3000年間の間に最も高くなることを発見した。これらの放射性物質は宇宙から降り注ぐ宇宙線が大気中の窒素と衝突して生じる。これにより、775年頃に地球に宇宙線が大量に飛来していたことが明らかになった。この研究結果は2012年6月にNatureに掲載された。

また、ドイツの年老いた木の年輪や南極の氷からも同じ頃、放射性物質が急増していることが判明している。

記録

宇宙線は肉眼では観測できないので、宇宙線を直接観測したという記録は当然、存在しない。しかし、世界中の文献に宇宙線をもたらすきっかけとなった現象が記されている。その中で、イギリスアングロサクソン年代記には「西暦774年に、空に赤い十字架見事な大蛇が現れた」という記述がある。

また、ドイツにある修道書を調べた結果、「西暦776年に、教会の上を燃え盛る2枚の楯が動いていくのを目撃した」という記述があり、さらに、当時の中国)の天体観測を記録した新唐書には「西暦767年の7月頃に、太陽の脇に青色と赤色をした気が現れた」と記されている。

考えられる原因

宇宙線の割合や先述の文献の記述から以下の3つの説が考えられている。

超新星爆発

地球のすぐ近傍で、超新星爆発が発生し、それによって誕生した宇宙線が原因であるという説である。この場合、アングロサクソン年代記に記された「赤い十字架」は超新星爆発が肉眼で観測されたものではという指摘がなされている。実際、十字架が出現した日、天気は曇り空で超新星爆発の光が十字架のように見えた可能性がある。しかし、仮にこの説が正しい場合、超新星残骸が見つからないという疑問点が残る。

太陽フレア

775年頃に巨大な太陽フレアが発生し、そのときに放出された宇宙線が原因であるという説。先述のドイツの修道書に記述されていた「燃え盛る2枚の楯」とアングロサクソン年代記に記されていた「見事な大蛇」、新唐書に記されていた「気」は太陽フレアによって発生したオーロラである可能性がある。しかし、そのためにはこれまで観測された最大の太陽フレアキャリントンフレアの10倍という規模の太陽フレアが発生しなければいけない。

ガンマ線バースト

宇宙で最も大きな爆発現象のひとつ、ガンマ線バースト銀河系で発生し、それによって発生した宇宙線が原因であるという説[4]ガンマ線バーストなら、短期間に大量に発生した宇宙線を説明できる。しかし、そのためには地球から3000から12000光年離れた位置でガンマ線バーストが発生しなければいけない。ガンマ線バーストは1つの銀河では年から数万年に1度しか発生しない非常に珍しい現象であり、それが775年頃に我々の銀河系内で起きたとは考えにくい。

775年の宇宙線飛来 - Wikipedia

がんばれぃ!!!! ヾ(╹д╹o)ノ 

 

北極星 北斗七星+輔星

アブラハムの子

アブラハムの子
子門真人シングル
B面 アブラハムの子(カラオケ)
リリース
ジャンル 童謡
レーベル CBSソニー
作詞・作曲 加藤孝広、外国曲
チャート最高順位
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アブラハムの子アブラハムのこ)とは、アメリカ合衆国童謡(「Father Abraham」(作詞・作曲:不明)が原曲と考えられる)が元で、日本語の歌詞が付けられ流行した。曲名を「アブラハムの七人の子」とする文献も存在する。

曲は外国曲といわれるが由来は不明、日本語歌詞の作詞者は名古屋YMCAのリクリエーション・リーダーであった加藤孝広とされているが、「訳詞」とする文献も存在する。子門真人が歌った音源(オリジナルはEP盤 CBSソニー 05SH-539、1979年6月21日発売)が存在するが、それ以外の音源も存在する。

子門真人版レコードのジャケットには、1970年代に外国曲として日本に伝わったものに加藤孝広が訳詞をつけ日本YMCAを中心に全国に広まった旨、CBSソニーがレコード化にあたり原作詞者・作曲者を数ヶ月にわたり探したが判明せず、原作家不明のままレコード販売に踏み切った旨が記されている。

概要

日本語の歌詞については、

  • アブラハムが登場するが、それは、ユダヤ教キリスト教イスラム教のいずれか、またはすべてに関係するのか否か?
  • 「7人の子」とあるが、この数「7」にはどのような意味があるのか?
  • 7人のうち、1人はのっぽで、残りの6人はちびと歌われるが、これにどのような意味があるのか?

などの疑問が呈されており、謎の多い歌詞となっている。一方で、日本人が作ったのであるから、宗教的な意味はまったくなく、このような疑問の方に意味がないとする説もある。

また、この歌は、幼稚園などでお遊戯によく使われることから、有名である。しかし、この歌(お遊戯・踊り)が、いつ頃、どの地域から広まっていったのかについては、十分に解明されていない。

解釈

一般的には、ユダヤ人アラブ人の伝説上の父祖であるアブラハムと、その息子達のことだと考えられている

「Father Abraham」(父祖アブラハム)という原題もそれを示している。

アブラハムには、側室ハガルとの間に長男イシュマエル、正妻サラとの間に次男イサク、がいた。

しかし、アブラハムは、サラの勧めにより、イシュマエルとハガルを荒野に追放する。

また、アブラハムは、サラが亡くなった後で、後妻ケトラを迎え、ケトラとの間に、ジムランヨクシャンメダンミディアンイシュバクシュアハの6人の息子をもうけている。

よって、アブラハムの子は全員で8人であるが、イシュマエルを除けば7人であり、そして、イサクと弟達の年齢は離れているので、1人(イサク)はのっぽで後はちびとなる。

この曲を録音した歌手

アブラハムの子 - Wikipedia

七つの子

七つの子ななつのこ)とは、野口雨情作詞本居長世作曲した歌である。

日本童謡の中でも、特に知られた楽曲のひとつである。

大正10年(1921年)、児童文学雑誌『金の船』の7月号に発表された。雨情の故郷である茨城県北茨城市磯原駅では発車メロディに使われている。また兵庫県たつの市童謡の小径には、全国公募した「あなたの好きな童謡」の上位8曲の一つとして歌碑が在る。1980年代にはお笑い番組発の替え歌が流行したことでも知られる。

歌詞

烏 なぜ啼くの
烏は山に
可愛七つの
子があるからよ
可愛 可愛と
烏は啼くの
可愛 可愛と
啼くんだよ
山の古巣へ
行って見て御覧
丸い眼をした
いい子だよ

1995年著作権消滅)

『七つ』の謎

『七つ』という言葉が「7羽」を指すのか「7歳」を指すのかは明らかになっておらず、度々論争の種となっている。カラスは一度に7羽ものを育てることはなく、7年も生きたカラスはもはや「子」とは呼べないためである。

この謎を扱った作品として『天才柳沢教授の生活』があるが、その作中でも明確な結論は出されていない。

一つの解釈
「7歳説」への有力な手がかりとして、野口雨情(作詞者)記念館の館長である雨情の孫娘が主張する、雨情の息子(つまり館長の父親)がこの歌のモデルであり、その息子が7歳のころに作られた歌であるという事実がある。これは身内による主張であるため、説得力があるとする見方が存在する。また、7歳という年齢は野口雨情自身が母親と別れた年齢と合致することから、そこに関連性を見出す説もある。

また、この歌の元歌である「山烏」という詩が、1907年頃に作られており、その中でも「可愛(かわい)七つの、子があれば…」と書かれていることからも野口雨情自身の母への思慕の情や実体験からくる子供への思いが歌のなかで「七つ」という言葉が一つのキーワードとしてあてられているのではないかと思われる。

なお、日本語の「七つ」という言葉はしばしば「多い」の意味で遣われる。

歌碑

埼玉県久喜市童謡の小道に存在する歌碑(1974年建立、久喜青葉団地内

雨情の母校である北茨城市立精華小学校には、昭和36年(1961年)に寄贈された歌碑がある。歌碑自体にはひらがなを多く用いた歌詞が刻まれているが、陰に別にある副碑には原詩同様に漢字を用いて刻まれている。また、和歌山県すさみ町の日本童謡の園にも歌碑がある。

録音した歌手

替え歌

1980年初頭にザ・ドリフターズ志村けんTBSで放送された人気テレビ番組『8時だョ!全員集合』の中で、「カラス なぜ鳴くの カラスの勝手でしょ」という替え歌を歌ったことから子供達を中心に流行となった。しかしPTAからは苦情が多数舞い込んだという。この替え歌は前半コント(中場またはオチがつくところで出ることが多い)・少年少女合唱隊・後半コントのいずれかの場面で登場していた。 なお、この替え歌の歌詞については志村けんの作ではなく、笑福亭鶴光DJを務めたニッポン放送のラジオ番組『鶴光のオールナイトニッポン・サンデースペシャル』の中の替え歌コーナーがもととなっているとの説がある。志村けんの著書では、自身の作ではなく近所の小学生が歌っていたのを番組で歌ってみたと語られている。

1990年代後半には、英会話教室NOVAのテレビCMで、山崎一演じる「鈴木さん」が、この歌を歌いながら会社を退勤し、ドアを出ると同時に歌詞が英訳に変わる場面が人気を呼んだ。

また、森繁久弥がかつて盲学校を訪問した際、この歌を歌うこととなり、1番はつつがなく歌ったものの、2番を歌っている最中に盲目の生徒に対して「まるい目をした」という歌詞をそのまま歌うのを憚り、その場で機転をきかせて若干の遅れはあったものの「まるい顔した、いい子だよ」と歌ったという。

ドラマ「受験の神様」(日本テレビ)の中にもこの替え歌が登場している。

その他

北島三郎の曲「帰ろかな」では間奏に本曲を組み込んだバージョンがあり、NHK紅白歌合戦などの歌番組で披露されている。商品化はされていない。

名探偵コナン黒の組織に登場する「あの方」のメールアドレスは「♯969♯6261」とされており携帯音のプッシュ音が七つの子に似たメロディラインになっている。

七つの子 - Wikipedia

魁𩲃𩵄䰢魓𩳐魒ヾ(^◡^o)ノ liiiiii

 

 

猩猩猩々緋

猩猩

猩猩猩々(しょうじょう)とは、古典書物に記された架空の動物。

各種芸能で題材にもなっており、特にの演目である五番目物の曲名『猩猩』が有名である。真っ赤な能装束で飾った猩々が、に浮かれながら舞い謡い、能の印象から転じて大酒家赤色のものを指すこともある

仏教の古典書物中国の古典書物にも登場するが、中国では黄色の毛の生き物や豚と伝わるなど多岐に富み、現代日本で定着している猩々の印象とは相違もあるため注意が必要である。

概説

仏教では、『十誦律』1巻で動物を二足・四足・多足・無足・と種類分けをしているが、鳥と猩々と人を二足歩行と定め、19巻においては、猩々や猿を孔雀鸚鵡(オウム)などの諸々の鳥と一緒に、同じ分類に属すとしている。

日本でも猿を二足の観点から、古くは木の実を取る「このみどり」、高く声上げる様を呼んでいると「呼子鳥」(よぶこどり)と、鳥類のように呼び表すことがあった。

中国の『礼記』には、「鸚鵡は能く言して飛鳥を離れず、猩々は能く言して禽獣を離れず」(鸚鵡能言、不離飛鳥、猩猩能言、不離禽獣)とあり、猩々は人の言葉が分ると記している。『唐国史補』では猩々は酒と屐(はきもの)を好み、それを使って猩々を誘い捕らえることに成功したという。

本草綱目』の明朝の時代になると、記載は多くなり「交趾の熱国に住み、毛色は黄色で声は子供のようだが、時に犬が吼えるように振る舞い、人の言葉を理解し、人の顔や足を持ち、酒を好む動物」とされている。

毛色の色や棲んでいるとされる地域など伝承の違いがあるものの、日本の猩々への印象と大まかに共通している。しかし、中国の書物に記される猩々は、空想的な要素が強調され、一説ではに似ている、あるいはに似ているなど、姿や特徴に幅があり多様な生き物となっている

猩々
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作者(年代)
不明
形式
複式現在能
能柄<上演時の分類>
五番目物
現行上演流派
観世・宝生・金春・金剛・喜多
異称
なし
シテ<主人公>
猩々
その他おもな登場人物
高風
季節
秋九月
場所
唐土の潯陽の江
本説<典拠となる作品>
不明
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あらすじ

能の『猩々』のあらすじは以下のとおりである。

むかし、潯陽江(揚子江)の傍らにある金山に、親孝行者の高風(こうふう)(ワキ)という男が住んでいた。高風は市場で酒を売れば多くの富を得るだろうという、神妙な夢を見てお告げに従い市場で酒を売り始める。

酒売りは順調に進んだが、毎日高風の店に買いに来る客の中に、いくら飲んでも顔色が変わらず、酒に酔う様子がない者がいた。不思議に思った高風が名前を尋ねると、自分は猩々と言う海中に住む者だと答えて立ち去る(中入り)。

そこで高風は美しい夜の晩、川辺で酒を用意し猩々を待っていると、水中の波間より猩々が現れる(後シテ)。共に酒を酌み交わし、を舞い踊り(中之舞、又は猩々乱(みだれ))、やがて猩々は高風のを褒め、のように尽きる事のない酒壷を与えて帰ってゆくのであった。

舞踊の解説

古くは猩々が素性を明かす所までを、前場で演じていた。しかしめでたい内容のことから、1日の最後に祝言能として前場を略した半能形式で上演されることが多く、現在では観世流などいくつかの流儀において、半能形式の後場だけで一曲となっている。

後シテが一人で舞うのが常の型だが、「双之舞」(観世金春)、「和合」(宝生)、「和合之舞」(金剛)、「二人乱」(喜多)などの小書がつくと、シテとツレの二人の猩々を出し、連舞になる。「置壺」(観世・金剛)、「壺出」(喜多)の小書では、正先の壷から柄杓で酒を酌む型が加わる。

舞は中之舞が常であるが、実際にはこれで演じられることは少年の初シテなどの特殊な場合をのぞけばほとんどなく、の小書つきに変る(その場合、曲名を「猩々乱乱特有の囃子と舞」もしくは「乱」とする)。乱は「猩々」と「」にしかない特殊な舞で、中之舞の中央部分に乱特有の囃子と舞を挿入するかたちになっている。水上をすべるように動く猩々の様を見せるために足拍子を踏まず、ヌキ足、乱レ足、流レ足といった特殊な足使いをし、さらに上半身を深く沈めたり、頭を振るしぐさが加わる。能において爪先立ちして舞を舞うのは、乱の流レ足くらいにしか見られない特殊な例である。このため、乱は能楽師の修行の過程において、重要な階梯であると考えられ、初演を披きとして重く扱う。通常は「道成寺」の前に披くことが多い。

能装束の解説

出立は赤頭(赤髪)、赤地の唐織、緋色の大口(または半切)で、足袋以外はことごとく赤色である。頭については、通常の赤頭は白毛を一筋加えたものを用いるが、「猩々」と「石橋」に限って赤毛のみの頭を使うとされている。面は猩々という専用の面。顔に赤い彩色をほどこし、目元と口元に笑みをうかべている。慈童で代用することもあるが一般的ではない。

民俗芸能

鳥取県境港市水木しげるロードに設置されている「麒麟獅子猩猩」のブロンズ像
有松天満社例祭に登場する猩々(愛知県名古屋市緑区、2009年(平成21年))。子供の頭を撫でている。

特に日本では、各種の説話や芸能によってさまざまなイメージが付託されて現在に及んでいる。 しかし、伝説のため、さまざまな説がある。七福神の一人として寿老人の代わりに入れられた時代もある。

地方色

宮城県岩手県山梨県富山県兵庫県和歌山県鳥取県山口県など各地の伝説昔話に登場する。江戸中期に甲府勤番士の著した地誌書『裏見寒話』では、山梨県の西地蔵岳で猟師が猩猩に遭って銃で撃った話があるが、そのほかの地域では猩猩はほとんど海に現れている。

富山県氷見市新湊市(現・射水市)の海に現れるという猩猩は、身長1メートルほどで、船に上がってきて舳先に腰をかけるという。ときには6、7匹も乗り込んでくるが、船乗りが驚いて騒いだりすると猩猩は船をひっくり返してしまうため、船乗りは黙って船底に打ち伏したという。

山口県周防大島でいう猩猩船幽霊のように語られており、船に対して海底から「樽をくれ」と声をかけ、樽を投げ込まないと祟りがあるが、樽を投げ入れると船に水を入れられて沈められてしまうため、樽の底を抜いて投げ込んでやるという。

猩々祭り

愛知県の名古屋市緑区を中心とする地域の祭礼には、猩猩が祭りに欠かせない。

猩々祭りは旧東海道鳴海宿を中心とした地域で行われる。猩々人形が子供達を追いかけ、大きな赤い手でお尻を叩こうとする。叩かれた子は夏病にかからないという。最近はお尻を叩かず、頭を撫でる。猩々人形は赤い顔の面と上半身分の竹枠組みで出来ておりその上から衣装で覆う。大人がこれをかぶると身長2メートル以上の巨人となる。

生物の漢名・和名として

オランウータン漢名としても使われたのに合わせてチンパンジーの和名は猩猩(くろしょうじょう)、ゴリラの和名は猩猩(おおしょうじょう)とされた。これらは日本でも使われることがあった。

また、ショウジョウバエは、に誘引される性質から猩猩になぞらえて名づけられた。他にも赤みの強い色彩を持つ生物には、しばしばショウジョウ……の名が付されることがある。

猩猩 - Wikipedia

ショウジョウバエ

 ショウジョウバエ猩猩蠅)はハエ目(双翅目)・ショウジョウバエ (Drosophilidae) に属するハエの総称である。科学の分野ではその1種であるキイロショウジョウバエ (Drosophila melanogaster) のことをこう呼ぶことが多い。この種に関しては非常に多くの分野での研究が行われた。

生態

ショウジョウバエ科には3,000を超えるが記載されている。

ショウジョウバエ

ショウジョウバエ属は17亜属に分類され、日本には7亜属が生息する。多くの種は体長3mm前後と小さく、自然界では熟した果物類や樹液およびそこに生育する天然の酵母を食料とする酵母は果実や樹液を代謝アルコール発酵を行うため、ショウジョウバエに誘引されると考えられる。大半の種は糞便や腐敗動物質といったタイプの汚物には接触しないため、病原菌の媒体になることはない

名称

ショウジョウバエ和名は、代表的な種が赤いを持つことやに好んで集まることから、顔の赤い酒飲みの妖怪猩々」にちなんで名付けられた日本では一般には俗にコバエ(小蝿)やスバエ(酢蝿)などとも呼ばれる。学名の Drosophila は「湿気・露を好む」というギリシャ語 δροσος(drosos) + φιλα (phila) にちなむ。これはドイツ語での通称が「露バエ」を意味する Taufliegen (Tau + Fliegen) であることによる。英語では俗に fruit fly (果実蝿)、 vinegar fly (酢蝿)、 wine fly (ワイン蝿)などと呼ばれる。

ショウジョウバエ属の分類

 
キイロショウジョウバエ成虫オス

ショウジョウバエ属は17亜属に分類され、日本には7亜属が生息する。以下に日本で見られるものについて示す。スターティヴァントは亜属を Drosophilaアナグラムで命名した。

ショウジョウバエ - Wikipedia 

キイロショウジョウバエ

キイロショウジョウバエ(黄色猩々蝿)は、ハエ目(双翅目)・ショウジョウバエ科昆虫である。生物学のさまざまな分野でモデル生物として用いられ、多くの発見がなされた。特に遺伝学的解析に優れた性質をもつ。単にショウジョウバエといえば本種を指すことも多い。

生態と分布

キイロショウジョウバエは体長3mm前後と小さく、自然界では熟した果物類や樹液およびそこに生育する天然の酵母を食料とする。酵母は果実や樹液を代謝アルコール発酵を行うため、ショウジョウバエは酒や酢に誘引されると考えられる。糞便や腐敗動物質といったタイプの汚物には接触しないため、病原菌の媒体になることはない。この種はアフリカ中央部に起源を持ち、現在では世界各地の暖かい地域で見られる。寒い地域でも夏場だけ移動してきたり、暖かい場所で冬を越したりする。冬眠することはない。

日本では野外や人家(主に台所など食品がある場所)で普通に見られる。俗に「コバエ」とも呼ばれ、身近に見られることや、後述の生物学的な特性から小学校でのバナナなどの果物を使って捕獲する実験に始まり、大学の生物学遺伝学での実験まで広く利用されている。 一方、大量に発生すると不快感を感じさせるため、誘引して殺すための殺虫剤が入ったトラップ器具が大手殺虫剤メーカから発売されている。

モデル生物としての生物学的特性

ショウジョウバエの培養試験管
D. melanogasterの卵
D. melanogaster には多様な表現型が見られ、関連する遺伝子マーカーも開発されている。


キイロショウジョウバエモデル生物としての利点は以下のことが挙げられる。

  • 飼育の容易さ: 小さい体、短い生活環、多産、特殊なエサは不要。そのため狭い容器内に多数を飼うことができ、短期間で世代をまたいで観察が可能
  • 遺伝的特性: 小さいゲノムサイズ染色体が少ない四対)。遺伝子の重複が少ない
  • 遺伝学的知見・技術の蓄積。
  • 細胞学的、発生学的記載の蓄積。

研究室での飼育

ショウジョウバエ世代間隔は10日(25℃)寿命2か月。一匹のメスは、1日に50個前後のを産むことができる。体長2〜3 mm。研究室では、成虫・幼虫ともに乾燥酵母コーンミール蔗糖などを寒天で固めたエサで飼育される(写真)。

発生の概略

ショウジョウバエは胚期、幼虫期、蛹期、成虫期の4つの発生段階をもつ完全変態昆虫である。幼虫期には2回脱皮を行い、それぞれ一齢幼虫、二齢幼虫、三齢幼虫と呼ばれる。25℃で飼育すると、胚期: 一日、一齢幼虫期: 一日、二齢幼虫期: 一日、三齢幼虫期: 二日、蛹期: 五日を経て成虫になる。

卵には細胞核や栄養だけでなく、様々な遺伝子産物が母親から供給されている。これらの遺伝子産物には卵の中で片寄って存在しているものがあり、この偏りが胚内での位置情報となり、体軸や生殖細胞の形成などに重要な役割をもつ。受精核は分裂して細胞表層に移行し、表割を行う。極初期に決定された位置情報を元にシグナル伝達などを介した形態形成が速やかに進行する。幼虫期の脱皮・変態幼若ホルモンエクジソンによって制御されている。幼虫の体内には将来成虫の体を形成する成虫原基という組織がある。成虫原基は三齢幼虫後期に増殖・分化し始め、蛹の間に成虫の体を形作る。

染色体・ゲノム

四対の染色体があり、性染色体を第一染色体として、常染色体を第二、第三、第四染色体と呼ぶ。性染色体はヒトと同じ XY 型だが性決定機構は異なる。Y 染色体と第四染色体は非常に短いため、しばしば無視される。幼虫の唾液腺の染色体は核分裂を伴わずにDNA複製を繰り返し、多糸化するため非常に巨大になる。この唾液腺染色体に見られるバンドパターンは詳細に記載され、組み換え価との比較から細胞学的遺伝子地図が作成された。ゲノムサイズは1.65x108塩基対、おおよそ14,000の遺伝子があると推測されている。2000年には(ほぼ)すべてのゲノム塩基配列が解読された多細胞生物としては線虫に次いで二番目(ゲノムプロジェクト)。

ヒトの病気の原因として知られている遺伝子の61%がショウジョウバエにもあり遺伝的にはヒトショウジョウバエは非常に似ているということができる。パーキンソン病ハンチントン病などのヒト疾患の病理メカニズムを解明するためのモデルとしても注目されている。

D. melanogaster の染色体をmegabase-pair単位で縮小した図。 National Center for Biotechnology Information databaseのデータをもとに作成。

 

行動・神経・脳

キイロショウジョウバエの交尾

成虫は正の走光性と負の走地性をもつ。さらに分子解剖学的に神経回路を全て記述する試みがなされている。交尾ショウジョウバエで最も詳しく観察された行動であり、性決定などに関する研究がある。夜(暗期)には哺乳類の睡眠に類似した行動を示す。これはサーカディアンリズム概日周期)を刻み、この周期が変化する変異体も得られている。さらに、1970年代後半から始まった研究により、ショウジョウバエは記憶や学習といった行動を示すことが明らかとなった。その後の、遺伝学的な解析から様々な記憶・学習に関係する遺伝子が同定され、近年では蛍光タンパクなどを用いた記憶や学習を司る脳の回路解析が行われている。また、アルツハイマー病やパーキンソン病などのモデル動物も作成され、脳機能解析における実験動物として有用視されている。

ショウジョウバエ研究史

ショウジョウバエ研究は一世紀にわたる歴史を持つ。初期は遺伝学の材料として、現在では主に発生生物学モデル生物として用いられている。遺伝子に関連した部分での動物発生における多くの知見は、ショウジョウバエ研究で最初に明らかにされてきた。

古典遺伝学の時代

ショウジョウバエが生物学の材料として登場するのは、1901年、当時ハーバード大学にいたC.W.ウッドワース英語版が大量飼育し、W.E. キャッスル英語版に遺伝学の材料として薦めたのが最初と言われる。遺伝学の研究材料として有名にしたのはT.H. モーガンとその一派(C.B. ブリッジス、A.H. スターティヴァント英語版H.J. マラーら)。彼等は1908年からショウジョウバエを用いはじめ、1910年には最初の突然変異体、white(白眼)を発見した。さらに、変異体と異常染色体の関連を観察し、遺伝子が染色体上に存在することを証明(三点交雑法により、染色体上の遺伝子の配列を表した連鎖地図を作成)し、染色体説を実証した。この業績によりモーガン1933年ノーベル生理学・医学賞を受賞。

遺伝学研究では突然変異体を用いるのが常法だが、自然状態で突然変異が起こる確率は非常に低く、発見が困難だった。この問題はH.J.マラーの研究によって解消される。マラーは、ショウジョウバエX線を照射すると、表現型に遺伝的な影響を及ぼすことを発見し、これがX線による遺伝子突然変異(人為突然変異)であることを明らかにした(1927年)。この業績により彼は1946年ノーベル生理学・医学賞を受賞している。以降、多数の突然変異体系統や異常染色体系統が樹立された。

このようにして古典遺伝学は隆盛を見る。しかしここまでの遺伝学では表現型の観察は主に成虫を用いており、発生に関する知見は乏しかった。

ホメオボックスの発見

動物発生学では主に胚を研究材料としていた。観察実験操作の容易さから大きな卵を持つカエルやウニが用いられることが多く、ショウジョウバエの胚は小さく、不透明な卵殻を持っているため発生学には向かないとされていた。また昆虫の発生はヒトとは全く異なるため、研究する意義が低いと考えられていた。しかし顕微鏡や観察技術、分子生物学の発展にともないホメオボックスが発見されるに至ると、ショウジョウバエで培われた遺伝学は発生学と融合することになる。

ホメオボックスホメオティック変異の研究から発見された。ホメオティック変異 (homeotic mutation) とはある組織や器官が別の組織や器官になるという変異である。ショウジョウバエで初めてのホメオティック変異 bx (bithorax) はモーガン研究室のブリッジスによって1915年に発見されていた。bx 変異体の組み合わせによっては胸部第三節が第二節に変化し、四対の翅をもつようになる。モーガンの孫弟子にあたる E.B. ルイスは多数の bx 変異を作成し、この変異表現型が BX 遺伝子群によって引き起こされるという説を発表した(1978年)。

この間に遺伝子発現の定義が分子生物学によってなされ、ショウジョウバエでも遺伝子クローニングや遺伝子導入といった分子生物学的手法が導入された。また小さな胚を扱うための顕微鏡や観察技術も発展した。さらに幸運なことに1976年にはP因子と呼ばれるトランスポゾンが発見され、1982年頃からはそれまで細菌や酵母でしか行えなかった遺伝子導入が比較的容易に行えるようになった。以降P因子を用いた様々な技術が開発されている。

分子生物学的手法を用いて、1983年から84年にかけて、W.J. ゲーリングらと T. カウフマンらによってホメオティック変異の原因遺伝子が独立にクローニングされた。塩基配列を決定したところホメオティック遺伝子には 180 bp (60 aa) の共通した配列があり、ホメオボックスと名付けられた。驚くことに、ホメオボックスを持つ遺伝子はショウジョウバエだけでなく、ヒトから線虫植物酵母など真核生物に広く存在していることが明らかになった。生物は発生のような複雑な現象においても、基本的には共通の系を使っていたのである。このことは線虫を始め、他のモデル生物研究を加速させた。

1980年代、C. ニュスライン-フォルハルトとE.F. ウィーシャウスは大量の突然変異系統を樹立し、ショウジョウバエ胚の体節形成に注目した表現型の観察を行った。彼等は胚におけるタンパク質の濃度勾配が体節形成に重要であることを明らかにし、この研究でホメオティック遺伝子の発現機構が解明された。

このように発生遺伝子の言葉で説明することができるようになり、発生学と遺伝学は統合された。このことは1995年に「初期胚発生の遺伝的制御に関する発見」により E.B. ルイス、ニュスライン-フォルハルト、ウィーシャウスらがノーベル生理学・医学賞を受賞していることに象徴される。発生学の分野では1935年ハンス・シュペーマンの受賞から60年後のことである。

ゲノムプロジェクト以降

ゲノムプロジェクトによるゲノム解読終了は、分子生物学的研究をさらに発展させることになる。また比較ゲノム学的な観点から、進化の研究も行いやすくなった。キイロショウジョウバエのいくつかの近縁種でもゲノムプロジェクトが進行中である。

生態学

1920年にアメリカのパールは人口統計学の基礎研究としてショウジョウバエ個体群成長について実験を行い、ロジスティック曲線を提唱した。また、これにかかわって密度効果を見いだした。ただし、それ以降の研究では使われることが少なくなった。これは、寒天培地などの餌がこの分野でのより詳細な分析には向かなかった(たとえば培養中に虫のみを選りだして別の培地に移すなどの操作が困難)ためで、コクヌストモドキ等がそれ以降は使われた。

ショウジョウバエの遺伝子名

遺伝子の命名法は生物種によって多少異なる。ここではショウジョウバエについて紹介する。

突然変異の解析から同定された遺伝子は、最初に得られた変異体の表現型にちなんだ命名をされる。この場合、遺伝子はその機能と逆の名前がつけられる。遺伝子名は斜体で表記し、劣性変異は小文字で、優性変異は大文字で始める。近年は、ほ乳類などで解析が進んでいたものをショウジョウバエでも逆遺伝学的に研究する例も増え、その場合はしばしば D. melanogaster の省略である d や D、Dm を遺伝子名の前につけることが、かつてあった。論文等における発表では、このような表記が使われることはあるが、事実上の標準であるFlyBaseに登録されるとき、こうした接頭語は冗長であるとの理由により修正される。通常、遺伝子名は遺伝子記号と呼ばれる略称で表記される。初期に発見された遺伝子は一文字や二文字(例えば whitew)だったが、近年では三文字以上を用いる。

例)遺伝子名(遺伝子記号)- 備考

  • white (w) - 白眼変異体の原因遺伝子。劣性変異。
  • yellow(y) - 体や羽が黄色の変異体になる原因遺伝子。いわゆるアルビノ
  • ebony(e) - 体や羽が黒色の変異体になる原因遺伝子。ヘテロ接合体は野生型よりも黒い。
  • Curly(Cy) -羽が体から離れるようにカーブする変異体になる原因遺伝子。
  • Antennapedia (Antp) - 触角 (antenna) が脚 (pedia) になる優性のホメオティック変異の原因遺伝子。
  • p53 - ほ乳類の癌抑制遺伝子p53ショウジョウバエ相同遺伝子。

ショウジョウバエ研究者はウィットを利かせた(ときとしてダジャレのような)遺伝子名を付ける伝統を持つ。例えば musashi毛が二本になる→二刀流の宮本武蔵)、

satoriオスが交尾をしない→悟りの境地)、

hamlet神経になるべきかならざるべきか→シェークスピアの戯曲「ハムレットなど。

他生物種の研究者の中にはこのような習慣に否定的な意見をもつ人もおり、Nature 誌で議論がなされたことがあったが、ショウジョウバエ研究者は概ねこの伝統を誇りにしているようである。

キイロショウジョウバエ - Wikipedia

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TOKIOらぶかストーリー

ラブカ

ラブカ
Frilled shark.png
保全状況評価[1]
NEAR THREATENED
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
Status iucn3.1 NT.svg
分類
: 動物界Animalia
: 脊索動物門Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門Vertebrata
: 軟骨魚綱Chondrichthyes
亜綱 : 板鰓亜綱Elasmobranchii
: カグラザメ目Hexanchiformes
: ラブカ科Chlamydoselachidae
: ラブカ属Chlamydoselachus
: ラブカ C. anguineus
学名
Chlamydoselachus anguineus
Garman, 1884
英名
Frilled shark
Chlamydoselachus anguineus distmap.png
ラブカの生息域

ラブカ、学名 Chlamydoselachus anguineus)は、カグラザメ目ラブカ科に属するサメの1種である。ラブカ科の現生種は2種のみ。外見からウナギザメ)と呼ばれることもある。大西洋太平洋大陸斜面、水深500–1,000メートルの海底で生活するが、日本では駿河湾相模湾などで浅海に上がってくる。原始的なサメの特徴が見られることから生きている化石と呼ばれる。全長2メートルに達し、は体後部に集中する。鰓弁は大きくヒダ状になり、英名 frilled shark の由来ともなっている。

のように体を伸ばして獲物に食らいつく姿が観察されている。顎が大きく三つまたに割れた鋭い歯を持つためかなり大きな獲物も飲み込むことができる。主に頭足類を食べる。無胎盤胎生で、繁殖期はなく、妊娠期間は3年半である。まれに底曵き網や底延縄で混獲されるが、漁業の対象にはならない。国際自然保護連合 (IUCN) は保全状況を準絶滅危惧としている。

分類[編集]

1884年、種記載時のイラスト

ドイツ魚類学者ルートヴィヒ・デーデルラインドイツ語版1879年から1881年日本を訪れ、2個体の標本をウィーンに持ち帰った。だが、彼の手稿によるとこの標本は失われたようである。そのため、最初の記載は1884年、米国の動物学者サミュエル・ガーマンProceedings of the Essex Institute で公表した "An Extraordinary Shark" と題した記載論文とされている。タイプ標本相模湾産の1.5メートルの雌個体である[2][3]。ガーマンは本種に科・属を新設し、古代ギリシア語 "chlamy"(外套)、"selachus"(サメ)、ラテン語 "anguineus"(ウナギ型)に由来する Chlamydoselachus anguineus という学名を与えた[4]。英名には frill shark(ひだ飾りのサメ)、lizard shark(トカゲザメ)、scaffold shark(吊り足場ザメ)、silk shark(絹ザメ)などがある[1][5]

多尖頭の歯、眼の後方で頭骨と直接関節する顎(両接型)、椎骨が不明瞭で脊索のような脊柱に基づいて、昔の専門家は本種を絶滅した板鰓類(サメ・エイとその祖先)の生き残りだと考えていた[6]。ガーマンは古生代デボン紀(約4億1600万年前から約3億5920万年前)に栄えたクラドセラケと本種を同じグループ "cladodonts" に位置付けた。彼と同世代のテオドール・ギルエドワード・ドリンカー・コープ中生代に栄えたヒボドゥス目との関連を指摘し、コープは本種を化石属の Didymodus に位置づけた[7][8]

一方、最近の研究では、頭の骨格構造にツノザメ類に近い部分もあるとされ、この説に疑問を呈する声もあるが[9]、クラドセラケと同様の歯形状と、鰓穴の数が6個あるという説明と解明まではされていない。

骨格や筋肉の特徴は明らかに現生のサメ(新サメ類、Neoselachii)のものであり、特にカグラザメと類似する。また、分類学者白井滋は単型のラブカ目 (Chlamydoselachiformes) を提唱している[6][8]。それでも本種は現生サメの中で最も古い系統の一つに属し、白亜紀後期(9500万年前)、また、おそらくジュラ紀後期(1億5000万年前)の化石が発見されている[10]。 原始的なサメの特徴をよく残していることから「生きている化石」と呼ばれる[3]

分布・生息地[編集]

稀種ではあるが分布域は広く、大西洋太平洋全域から散発的に記録がある。東大西洋ではノルウェー北方・スコットランド北方・アイルランド西方・フランスからモロッコマデイラ諸島モーリタニア[11]。中央大西洋ではアゾレス諸島からブラジル南方のリオグランデ海膨までの大西洋中央海嶺上・西アフリカ沖のバビロフ海嶺。西大西洋ではニューイングランドジョージア州スリナム[12][13][14]。西太平洋では本州南東・台湾ニューサウスウェールズタスマニアニュージーランド。中央・東太平洋ではハワイカリフォルニアチリ北部[1][11]で確認されている。2009年、南アフリカ沖に生息する個体は別種 C. africana とされた[14]日本では相模湾駿河湾で比較的多く見られる。

大陸棚外縁と大陸斜面上から中部に生息し、湧昇流などの生物学的生産力の高い海域を好むようである[4]。最大で水深1570メートルから見つかっているが、通常1000メートル以深では見られない[1][5]駿河湾では水深50–200メートルでよく見られるが、8–11月は100メートル以浅の水温が 15 °C を超えるため深場に移動する[15][16]。基本的には海底付近で生活し、小さな砂山の上を泳いでいる個体が観察されている[1][12]。だが、おそらく日周鉛直移動を行い、夜間には表層で摂餌すると考えられる[4][17]。大きさや繁殖状況に応じて棲み分けが行われている[16]

形態[編集]

頭。顎は長く、先端に位置する
喉。切り込みは鰓裂であり、第一鰓裂は繋がって襟状になる
歯。細かく並んだ針状の歯は、イカなどの柔らかい獲物を引っ掛けるのに適している

体型は細長い円筒型。頭部は幅広くて平たく、短く丸いがある。鼻孔は縦に裂け、前鼻弁で二つに区切られている。眼は比較的大きく楕円形で、瞬膜を欠く。非常に大きい口は普通のサメと異なって体前端に開く。口角に溝・褶はない。歯列は隙間を開けて並び、上顎で19–28列、下顎で21–29列である[2][14]は合計で300本ほどで、個々は小さく、細い三尖頭をもち先は鋭くとがる。尖頭の間には小尖頭がある[4][17]。鰓裂は長く6対で、鰓弁の後部が伸びてひだ状になる。第一鰓裂は喉で繋がって襟状になっている[2]

胸鰭は短くて丸い。背鰭は1基で小さく、後縁は丸い。体後方の臀鰭上部に位置する。腹鰭・臀鰭は大きく、幅広くて丸く、体後方に位置する。尾鰭は非常に長く、下葉・欠刻がない。腹面には1対の厚い皮褶が走るが、その機能は不明である[2]。腹部は雄より雌の方が長く、腹鰭がより後方にある[17][18]皮歯は小さく、型である。尾鰭背面の皮歯は大きくて鋭い[2]。体色は全体的に暗褐色から灰色[4]。最大全長は雄で1.7メートル、雌で2.0メートルである[4]

近縁種[編集]

近縁種に南アフリカ産の C. africana (Ebert & Compagno, 2009) が知られている。この種は脊椎骨数が160–171でラブカの147より多く、螺旋弁数が35–49でラブカの26–28より多い。また、頭部はより長く、鰓裂はより短い。これにより、現生のラブカ科は C. anguineus および C. africana の2種で構成されることになる[14]

生態[編集]

数が少なく、比較的海の深い所に生息する種であるため、観察が難しく、詳しい生態はほとんどわかっていない。

普段動きは緩慢で、ウナギのように体を波打たせて遊泳する。遊泳速度は速くない。

骨格石灰化が弱く、低密度の脂質が詰まった大きな肝臓を持つ。これは体の密度を減らし、水中に浮かぶための適応である[17]。開いた側線を持つ数少ないサメの一つで、機械受容器有毛細胞が外部に露出している。これはサメの基底クレードに見られる形質であるが、獲物の細かい動きを捉えることができると考えられる[17][19]。尾鰭の先端を欠損した個体がよく見つかるが、これは他種のサメに襲われたものと考えられる[16]寄生虫として Monorygma 属の条虫吸虫Otodistomum veliporum[20]旋尾線虫Mooleptus rabuka[21]が知られる。

摂餌

顎は柔軟で非常に大きく開くことができ、全長の半分を超える獲物を飲み込むことができる[4]。だが顎の長さと関節からすると、他のサメに比べあまり強く噛み付くことはできないようである[22]。ほとんどの捕獲個体には胃内容物がなく、消化速度が速いか摂餌間隔が長いことを意味すると考えられる[15]。自分よりも小柄なサメ硬骨魚類頭足類などを捕食する[4]銚子市で捕獲された1.6メートルの個体は590グラムのニホンヘラザメを飲み込んでいた[17]駿河湾では餌の60%がイカであり、ユウレイイカクラゲイカのような動きの遅い種だけでなく、ツメイカトビイカスルメイカのような大型で高速遊泳する種も捕食していた[15]

泳ぎの遅い本種がどのように高速遊泳するイカを捕えるのかは不明であるが、傷ついた、または繁殖後で弱った個体を狙っている可能性はある[15]。体後方に鰭が集中した体型は瞬間的な突進に適しており、蛇のように体をくねらせて獲物に食らいつくことができる。さらに、鰓裂を閉じることで負圧を生み出し、獲物を吸い込んでいるとも考えられる[17]。鋭く小さい、内側に向いた歯は顎を突き出すことで外側に回転し、獲物を引っ掛けやすくなる。捕獲個体の観察からは口を開けたまま泳ぐことが分かっているが、これは白い歯と黒い口内の対比によって、疑似餌として機能するという仮説もある[14]

生活史

胎盤胎生で、胎児は卵黄によって成長する。だが胎児間で体重が異なることがあり、母体からも何らかの形で栄養が供給されると考えられる。成体雌は二つの卵巣、一つの子宮(右側)が機能する。深海は季節の影響が少ないため、繁殖期はない[16]。おそらく繁殖のために、大西洋中央海嶺海山に15匹の雄、19匹の雌が集まったことが記録されている[13]。産仔数は2–15だが、平均6である[4]。雌は2週間おきに排卵するが、妊娠中は体腔に十分なスペースがないため、卵黄形成と卵巣卵の発達は停止する[16]

受精卵は薄く楕円体で、茶色の卵鞘を持つ。3センチメートルに達した胎児では顎の形成が始まり、外鰓・全ての鰭が出現する。6–8センチに達すると外鰓が完全に形成され、卵殻は脱ぎ捨てられて母体から排出される[16][23]。40センチに達するまで卵黄嚢の大きさはほぼ一定であるが、50センチに達するまでに急速に消失する。成長率は1.4センチ/月であり、他のあらゆる脊椎動物より長い3.5年の妊娠期間を持つ[16][17]。出生時は全長40–60センチである。雄で全長97–117センチ、雌で全長135–150センチで性成熟する[24]

人との関わり[編集]

2004年8月26日、アメリカのジョージア州沖、ブレーク海台の深海873メートルで撮影されたラブカの写真。生きている状態で撮影された最初の写真である

生体と人が遭遇することは少なく、人に危害を加えることはない。扱う際に鋭い歯で怪我をすることはある[11]。2004年8月27日、米国のブレーク海台で遠隔操作無人探査機 (ROV) のジョンソン・シーリンクII英語版によって、初めて深海での姿が観察された[12]。多くの専門家は、シーサーペントの目撃報告の一部は本種によって説明できると考えている。本種はそれほど大きくないが、より大型の化石種が生き残っていると信じている未確認動物学者もいる[2][3]

まれに底曵き網や底延縄で混獲されるが、漁業の対象にはならない[1]駿河湾ではムツ刺網サクラエビ漁のにかかることがあるが、漁網を傷つけるため漁師からは嫌われる[16]。まれに肉や魚粉が流通する。繁殖力の低さと生息域での商業漁業の拡大により、国際自然保護連合 (IUCN) は保全状況準絶滅危惧としている[1]

以前から地元の漁網にかかることがあったが、その容貌から縁起が悪いとそのまま船上で捨てられているらしいと、静岡県清水市(現・静岡市清水区三保にできた東海大学海洋学部の研究者たちが聞きつけ、捕まえたものを捨てずに持ち帰ってもらうように依頼をすることで標本が集まるようになったという。この話は地元静岡県のNHKのニュース報道による(1970年代の中ごろ)。当時のニュースでは深海に向けて魚群探知機を使って探索すると動いている数匹の魚群がみつかるが、おそらくラブカだろうという漁師のコメントも紹介されていた。

捕獲例・展示[編集]

生体の展示は非常に稀で、あったとしてもごく短期間である。固定標本の展示は各所の水族館や博物館で行われている。

ギャラリー[編集]

脚注[編集]

  1. ^ abcdefgPaul, L.; Fowler, S. (2003年). "Chlamydoselachus anguineus". IUCN Red List of Threatened Species. Version 2010.1. International Union for Conservation of Nature. April 25, 2010閲覧.
  2. ^ abcdefGarman, Samuel (January 17, 1884). “An Extraordinary Shark”. Bulletin of the Essex Institute 16: 47–55.
  3. ^ abcBright, Michael (2000). The Private Life of Sharks: The Truth Behind the Myth. Mechanicsburg: Stackpole Books. pp. 210–213. ISBN 0-8117-2875-7.
  4. ^ abcdefghiEbert, David A.; Squillante, Mathew D. (2003). Sharks, Rays, and Chimaeras of California. University of California Press. pp. 50–52. ISBN 0-520-23484-7.
  5. ^ abFroese, Rainer, and Daniel Pauly, eds. (2010). "Chlamydoselachus anguineus" in FishBase. April 2010 version.
  6. ^ abCompagno, Leonard J. V. (1977). “Phyletic Relationships of Living Sharks and Rays”. American Zoologist 17 (2): 303–322.
  7. ^Garman, Samuel; Gill, Theo. (March 21, 1884). “'The Oldest Living Type of Vertebrata,' Chlamydoselachus”. Science 3 (59): 345–346. doi:10.1126/science.ns-3.59.345-a. PMID 17838181.
  8. ^ abMartin, R. Aidan. “Chlamydoselachiformes: Frilled Sharks”. Biology of Sharks and Rays. ReefQuest Centre for Shark Research. 2010年4月25日閲覧。
  9. ^北村雄一 『深海生物ファイル』 ネコ・パブリッシング、2005年ISBN 9784777051250
  10. ^Martin, R. Aidan. “The Rise of Modern Sharks”. Biology of Sharks and Rays. ReefQuest Centre for Shark Research. 2010年4月25日閲覧。
  11. ^ abcCompagno, Leonard J. V. (1984). Sharks of the World: An Annotated and Illustrated Catalogue of Shark Species Known to Date. Rome: Food and Agricultural Organization of the United Nations. pp. 14–15. ISBN 92-5-101384-5.
  12. ^ abcJenner, Jeff (2004年). “Estuary to the Abyss: Excitement, Realities, and "Bubba"”. Ocean Explorer. National Oceanic and Atmospheric Administration. 2012年6月3日閲覧。
  13. ^ abKukuev, E. I.; Pavlov, V. P. (2008). “The First Case of Mass Catch of a Rare Frill Shark Chlamydoselachus anguineus over a Seamount of the Mid-Atlantic Ridge”. Journal of Ichthyology 48 (8): 676–678. doi:10.1134/S0032945208080158.
  14. ^ abcdeEbert, David A.; Compagno, Leonard J. V. (2009). Chlamydoselachus africana, a new species of frilled shark from southern Africa (Chondrichthyes, Hexanchiformes, Chlamydoselachidae)”. Zootaxa 2173: 1–18.
  15. ^ abcdKubota, Tadashi; Shiobara, Yoshihisa; Kubodera, Tsunemi (January 1991). “Food habits of the frilled shark Chlamydoselachus anguineus collected from Suruga bay, central Japan”. Nippon Suisan Gakkaishi 57 (1): 15–20. doi:10.2331/suisan.57.15.
  16. ^ abcdefghTanaka, Sho; Shiobara, Yoshihisa; Hioki, Syozo; Abe, Hidenao; Nishi, Genjiro; Yano, Kazunari; Suzuki, Katsumi (1990). “The reproductive biology of the frilled shark,Chlamydoselachus anguineus, from Suruga Bay, Japan”. Japanese Journal of Ichthyology 37 (3): 273–291.
  17. ^ abcdefghMartin, R. Aidan. “Deep Sea: Frilled Shark”. Biology of Sharks and Rays. ReefQuest Centre for Shark Research. 2010年4月25日閲覧。
  18. ^Last, Peter R.; Stevens, John D. (2009). Sharks and Rays of Australia (second ed.). Harvard University Press. pp. 34–35. ISBN 0-674-03411-2.
  19. ^Martin, R. Aidan. “Hearing and Vibration Detection”. Biology of Sharks and Rays. ReefQuest Centre for Shark Research. 2010年4月25日閲覧。
  20. ^Collett, R. (1897). “On Chlamydoselachus anguineus Garman. A remarkable shark found in Norway 1896”. Christiania 11: 1–17.
  21. ^Machida, Masaaki; Ogawa, Kazuo; Okiyama, Muneo (1982). “A new nematode (Spirurida, Physalopteridae) from frill shark of Japan”. Bulletin of the National Science Museum Series A (Zoology) 8 (1): 1–5. NAID 110004311970.
  22. ^Moss, Sanford A. (1977). “Feeding Mechanisms in Sharks”. American Zoologist 17 (2): 355–364. doi:10.1093/icb/17.2.355.
  23. ^Nishikawa, T. (1898). “Notes on some embryos of Chlamydoselachus anguineus, Garm.”. Annotationes Zoologicae Japonenses 2: 95–102. NAID 110003368234.
  24. ^クレール・ヌヴィアン 『深海』 伊部百合子訳、晋遊舎2008年ISBN 978-4-88380-850-2
  25. ^ラブカの映像(Web限定公開)より
  26. ^“あわしまマリンパーク、珍しい深海ザメの撮影に成功”. ロイター通信. (2011年7月25日)
  27. ^Japanese Marine Park Captures Rare 'Living Fossil' Frilled Shark; Pictures of a Live Specimen 'Extremely Rare'”. Underwatertimes.com (2007年1月24日). 2010年4月25日閲覧。
  28. ^“ラブカ:生きた化石、相模湾で捕獲 100年間に6例報告 /神奈川”. 毎日新聞. (2008年4月4日)2008年4月5日閲覧。
  29. ^新江ノ島水族館 (2008年4月3日). “深海にすみ、生きた化石と呼ばれるサメの一種「ラブカ」の生体を収容”. 2008年4月3日閲覧。
  30. ^【静岡】生きた化石「ラブカ」が登場 沼津の伊豆・三津シーパラダイスで展示
  31. ^“ラブカ:深海ザメ捕獲 沼津港の水族館、生きたまま展示 /静岡”. 毎日新聞. (2012年5月20日).オリジナル2012年7月14日時点によるアーカイブ2012年5月21日閲覧。
  32. ^沼津港深海水族館シーラカンスミュージアム公式ブログ (2012年5月21日). “ラブカ死亡のお知らせ”. 2012年5月22日閲覧。
  33. ^“沼津港深海水族館公式Twitterによる画像投稿”
  34. ^飼育員も見たことない…深海サメの受精卵展示
  35. ^沼津港深海水族館のツイート (787480360196018176)
  36. ^沼津港深海水族館のツイート (787876657918992385)
  37. ^沼津港深海水族館のツイート (803747903151845377)
  38. ^沼津港深海水族館のツイート (804857886354513920)
  39. ^ ab沼津港深海水族館のツイート (812193778526142464)
  40. ^沼津港深海水族館のツイート (813292304081395712)
  41. ^沼津港深海水族館のツイート (821174557788639233)
  42. ^沼津港深海水族館のツイート (827834786676826113)
  43. ^TOKIO城島&山口“幻の古代サメ”捕獲 『鉄腕!DASH!!』で再び超貴重生物を発見 | ORICON NEWS”. オリコンニュース (2017年5月13日). 2017年5月13日閲覧。

関連文献[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

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炭酸脱水酵素

炭酸脱水酵素
系統名 carbonate hydrolyase
EC番号 4.2.1.1
CAS登録番号 232-576-6

炭酸脱水酵素(たんさんだっすいこうそ、Carbonic anhydrase、carbonate dehydratase; 略号: CA)あるいは炭酸デヒドターゼとは金属プロテイン酵素に属する酵素二酸化炭素炭酸水素イオン水素イオンとに迅速に変換する酵素である。この反応は触媒が存在しないときわめて遅い 。炭酸脱水酵素はこの反応速度を非常に増大させる。反応速度はこの酵素の形態により異なり、104から106反応毎秒である。大抵のCAは活性中心に亜鉛イオンを含有する。

炭酸脱水酵素の構造と機能

自然界の炭酸脱水酵素は幾つかの形態が存在する。もっとも研究されているものが「α-炭酸脱水酵素」で動物の体内に存在する亜鉛イオンは His94, His96そしてHis119である3つのヒスチジン残基のイミダソール環が配位している。

動物においてこの酵素の主たる機能は、二酸化炭素と炭酸水素イオンとを相互変換することで、血液や他の組織の酸-塩基平衡を維持し、組織から二酸化炭素を運び出す補助をする。

植物においては「β-炭酸脱水酵素」と呼ばれる形態の異なる酵素が含まれる。その酵素は進化的には起源を異にするが、同じ反応に関与し、活性中心には亜鉛イオンが存在する。植物において炭酸脱水酵素はCO2濃度の上昇を補助し、葉緑体中でリブロース1,5-ビスリン酸カルボキシラーゼ/オキシゲナーゼ酵素の炭酸固定反応を増大させている。この反応により光合成ではCO2ガスを有機化合物の糖に固定しているが、CO2の炭素のみが利用され、炭酸や炭酸水素イオンでは利用されない。

2000年にはカドミウム含有炭酸脱水酵素亜鉛が限定される海洋の珪藻から発見されている。大洋では亜鉛はその濃度は定常的に低い濃度であり、珪藻のような植物プランクトン生育の制限になりうる。そうした場合、炭酸脱水酵素は環境中で使用できる他の金属イオンを利用する。この発見以前は一般にはカドミウムは生物学的な機能がない非常に毒性のある重金属であると考えられていた。2005年の時点では炭酸脱水酵素に結合する例だけがカドミウムが関与する生化学反応である。

炭酸脱水酵素は次の反応を触媒する。

{\displaystyle {\rm {CO_{2}+H_{2}O\rightarrow ^{Carbonic\ anhydrase}HCO_{3}^{-}+H^{+}}}}[7](組織中ではCO2濃度は高い)


炭酸脱水酵素反応速度はすべての酵素の中でも早いもののひとつであり、通常、反応速度の足かせとなるのは基質(二酸化炭素)の拡散速度である。

逆反応は相対的に遅い(速度定数は15秒程度である)。炭酸飲料が栓をあけたときにカンやビンでは速やかにガスが抜けずに、口に入れると急にガスが抜けるのは、唾液中に炭酸脱水酵素が含まれるためである。

{\displaystyle {\rm {HCO_{3}^{-}+H^{+}\rightarrow H_{2}CO_{3}\rightarrow CO_{2}+H_{2}O}}} (尿細管ではCO2濃度が低い。植物細胞ではこの反応が進行する)

反応機構

ヒトのカルボニックアンヒドラーゼIIの活性中心付近のクローズアップ。3つのヒスチジン残基(ピンク色)と亜鉛(紫)に配位した水酸化物イオン(赤と白)が見られる。PDBより.

酵素補欠分子族である亜鉛は3部位のヒスチジン側鎖に配位している。4つ目の配位座は水分子により占められている。水素-酸素結合は分極を生じ、酸素はわずかに陰性を帯びそれにより弱められている。

4番目のヒスチジンが近づくと基質の水からプロトンを受け取る。この例は典型的な酸-塩基触媒モデルである。そして亜鉛から水酸化物イオンが解離する。

活性部位も二酸化炭素に特異的なくぼみを持ち、水酸化物イオンを導入するのに都合が良い。この電子過剰の水酸化物イオン二酸化炭素に攻撃を加え、炭酸水素イオンが生成する。

炭酸脱水酵素ファミリー

ヒト カルボニックアンヒドラーゼIIのリボン図。中心の紫色は活性中心の亜鉛イオンPDBより .

炭酸脱水酵素には少なくとも5つの独立したファミリー (α, β, γ, δそして ε)が存在する。3つのファミリーは.アミノ酸配列にほとんど相同性はなく、平行進化が顕著に現れた例と考えられている。

α-CA

この炭酸脱水酵素哺乳類から発見され、4つのサブグループに区分されている。

β-CA

真正細菌植物の葉緑体に存在する炭酸脱水酵素はβファミリーに属する。このファミリーは次に示す2種類の配列モチーフにより同定される。

  • C-[SA]-D-S-R-[LIVM]-x-[AP]
  • [EQ]-[YF]-A-[LIVM]-x(2)-[LIVM]-x(4)-[LIVMF](3)-x-G-H-x(2)-C-G

γ-CA

γクラスファミリーの炭酸脱水酵素メタン菌(メタンを生産する古細菌)より見出されている。

δ-CA

δクラスの炭酸脱水酵素珪藻より見出された。この区分は最近のもので、独立であるか疑問ももたれている。

ε-CA

εクラスの炭酸脱水酵素化学合成無機栄養細菌CSO-Carboxysome を持つ海洋の藍色細菌などの細菌にのみ見出される。 最近の3次元解析によるとε-炭酸脱水酵素は、特に金属イオンサイト部位で、部分的にβ-炭酸脱水酵素と類似性をもつことが示唆されている。しかしこの二つのファミリーはかけ離れており、アミノ酸配列の点ではかなりかけ離れている。

炭酸脱水酵素 - Wikipedia

炭酸

炭酸(たんさん、: carbonic acid)は、化学式 H2CO3 で表される炭素オキソ酸であり弱酸の一種である。

炭酸
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識別情報
CAS登録番号 463-79-6 チェック
ChemSpider 747 チェック
KEGG C01353 チェック
ChEMBL CHEMBL1161632 チェック
特性
化学式 H2CO3
モル質量 62.03 g/mol
密度 1.0 g/cm3 (希薄溶液)
融点

n/a

への溶解度 溶液中にのみ存在
酸解離定数 pKa 6.352 (pKa1)
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

性質

普通は水溶液炭酸水)中のみに存在し、二酸化炭素を溶解(炭酸飽和)することで生じる。

{\displaystyle {\ce {CO2(g)\ <=>\ CO2(aq)}}}

水に溶解した二酸化炭素の一部は水分子の付加により炭酸となる。

{\displaystyle {\ce {CO2(aq)\ +H2O(l)\ <=>\ H2CO3(aq)}}}

この反応の平衡定数 (Kh) は 25 ℃で 1.7 × 10−3 であり、著しく左に偏っているため水溶液中の二酸化炭素の大部分は CO2 分子として存在する。触媒が存在しない場合、二酸化炭素と炭酸の間の反応が平衡に達する速度は低く、正反応の速度定数は 0.039 s−1、逆反応の速度定数は 23 s−1 である。

二酸化炭素と炭酸の平衡は体液の酸性度を調節する上で非常に重要であり、ほとんどの生物はこれら2つの化合物を変換させるための炭酸脱水酵素を持っている。この酵素は反応速度をおよそ10億倍にする

炭酸は水溶液中で2段階の解離を起こす。25 ℃における酸解離定数は1段階目が pKa1 = 3.60、2段階目が pKa2 = 10.25 であり、炭酸は真の解離定数において酢酸よりも強い酸であるが、上記の二酸化炭素との平衡が存在するために、見かけ上の pKa* が高い非常に弱い酸である。このため炭酸塩は相応の塩基性を示し、灰汁として古代より日常生活のアルカリとして洗浄などに活用されてきた。

{\rm {H_{2}CO_{3}(aq)\ \overrightarrow \longleftarrow \ HCO_{3}^{-}(aq)+H^{+}(aq)}}
{\rm {HCO_{3}^{-}(aq)\ \overrightarrow \longleftarrow \ CO_{3}^{{2-}}(aq)+H^{+}(aq)}}
K_{{a1}}={\frac  {[{\mbox{H}}^{+}][{\mbox{HCO}}_{3}^{-}]}{[{\mbox{H}}_{2}{\mbox{CO}}_{3}]}}=2.5\times 10^{{-4}}

酸解離に関する標準エンタルピー変化、ギブス自由エネルギー変化、エントロピー変化の値が報告されており、解離に伴いエントロピーの減少がおこるのは、電荷の増加に伴いイオンの水和の程度が増加し、電縮が起こり分子の水素結合による秩序化の度合いが増加するからである。この値は以下の平衡に対するものでpKa1*は見かけの酸解離定数である。

水酸化ナトリウム水溶液による中和滴定曲線
{\rm {CO_{2}(aq)+H_{2}O(l)\ \overrightarrow \longleftarrow \ H^{+}(aq)+HCO_{3}^{-}(aq)}}, {\mbox{p}}K_{{a1}}^{*}=6.35\,
{\rm {HCO_{3}^{-}(aq)\ \overrightarrow \longleftarrow \ H^{+}(aq)+CO_{3}^{{2-}}(aq)}}, {\mbox{p}}K_{{a2}}=10.33\,
K_{{a1}}^{*}={\frac  {[{\mbox{H}}^{+}][{\mbox{HCO}}_{3}^{-}]}{[{\mbox{H}}_{2}{\mbox{CO}}_{3}]+[{\mbox{CO}}_{2}]}}=4.45\times 10^{{-7}}
K_{{a2}}={\frac  {[{\mbox{H}}^{+}][{\mbox{CO}}_{3}^{{2-}}]}{[{\mbox{HCO}}_{3}^{-}]}}=4.7\times 10^{{-11}}
{\mathit  {\Delta }}H^{\circ } {\mathit  {\Delta }}G^{\circ } {\mathit  {\Delta }}S^{\circ } {\mathit  {\Delta }}Cp^{\circ }
第一解離 7.64 kJ mol−1 36.34 kJ mol−1 −96.3 J mol−1K−1 −377 J mol−1K−1
第二解離 14.85 kJ mol−1 58.96 kJ mol−1 −148.1 J mol−1K−1 −272 J mol−1K−1

不安定性

長い間、炭酸そのものを室温で単離することは不可能だと考えられていた。しかし、1991年にNASAゴダード宇宙飛行センターの科学者が初めて純粋な H2CO3 を作り出すことに成功した。彼らは凍結させた水と二酸化炭素に高エネルギーの放射線を照射したのち、加温して余分な水を取り除くことにより単離を行った。得られた炭酸の構造は赤外分光法によって検討された。宇宙空間には水や二酸化炭素の氷が普通に存在することから、この実験結果は宇宙線紫外線によってそれらが反応することで生成した炭酸も宇宙空間には存在する可能性があることを示唆している。

理論計算によって、水が1分子でも存在すると炭酸はすぐに二酸化炭素と水に戻ってしまうが、水を含まない純粋な炭酸は気体状態で安定であることが示されており、その半減期およそ18万年であると見積もられている。

炭酸と雨水

大気中の二酸化炭素 (0.033 %) が溶け込んだpH5.6 である。通常の雨水二酸化炭素で飽和状態になってはいないため、大気汚染物質がなければその pH は 6 前後である。これは二酸化硫黄などの工業廃棄物によって雨水の pH が激しく低下する酸性雨現象とは異なる。しかし、雨の酸性度はチョーク石灰岩などの炭酸塩鉱物に関する重要な地質学的問題である。岩石に含まれる炭酸カルシウム炭酸水素カルシウムの間には、以下のような溶液中での平衡が成り立っている。

{\displaystyle {\ce {CaCO3\ +CO2\ +H2O\ <=>\ Ca(HCO3)2}}}
{\displaystyle {\ce {(CaCO3(s)\ +CO2(aq)\ +HO(l)\ <=>\ Ca^{2+}(aq)\ +2HCO3^{-}(aq))}}}

これにより、水が入りこんだ断層線付近の地下洞窟が浸食されることがある。カルシウムを多く含んだ水が蒸発すると炭酸カルシウムが沈殿し、しばしば鍾乳石石筍を形成する。チョークからなる帯水層からくみ上げられた水は多量の炭酸カルシウムが溶解しており、「硬水」と呼ばれる。

炭酸 - Wikipedia

ハイボール

ハイボール (Highball) とはカクテルの一種。広義ではスピリッツ、リキュールをソーダトニックウォーターなどの炭酸飲料や、フレッシュジュースなどアルコールの含まれていない飲料で割ったものを指す。日本ではウイスキーソーダ水で割ったものウイスキー・ソーダ)をこう呼ぶのが一般的。

概要

語源については諸説ある。

  1. 開拓時代アメリカにおいて、蒸気機関車による長距離移動の時に、途中で補給のための停車の際、の先にボールをつけたものを掲げて合図した。その時に、バーボンソーダ割りのサービスがあったことから。
  2. 同じくアメリカの鉄道で、ボール信号というのが一般的に使用されていた。ボールがあがっていれば進行 (go)、あがっていなければ停止 (don't go) である。駅員が隣ののボール信号を望遠鏡で見ながらバーボンをチビチビやっている時にボールが上がったら(ボールがハイになったら)列車が来るというので、ソーダ水を入れて一気に飲み干して駅に行ったというのが語源という説。
  3. イギリスゴルフ場カウンターウイスキーを飲んでいた人が、急に自分の打つ順が来たことを知らされ、慌ててそばにあったチェイサーウイスキーをあけ飲んだところ非常においしかった。そこに、たまたまハイ・ボール(高く打ち上がったゴルフボール)が飛んできたから。
  4. 炭酸)が上に揚がっていく様から、列車のボール信号と掛けて、早く飲み干し、出来上がる、出掛ける、といった洒落

バーテンダー発祥地(アメリカ)のバーテンダー養成学校では、1または2で言及されている「ボール信号」が語源になっていると教えている。一方、サントリーは公式サイトで諸説のうち3が一番有名な説だと述べている。

脚注

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関連項目

ハイボール - Wikipedia

ガリガリガリクソンさん 乙ですヾ(╹◡╹o)ノ